福島YOSAKOIー乱舞ーの軌跡

1. イベント概要・開催理念

イベント名: 福島YOSAKOIー乱舞ー

初開催年:2022年

開催の経緯・目的:

「福島YOSAKOIー乱舞ー」は、祭りの開催が減少し、福島の学生が地元で踊ることが難しくなった状況から生まれました。このイベントは、そうした学生たちが率先して輝ける場を創出したいという強い想いから企画されました。

YOSAKOIの熱気を通して地域の活性化を図り、YOSAKOI文化のさらなる振興を目指します。そして何より、参加者や地域の人々が交流を深め、『新たな繋がりを生み出す場』となることが、このイベントの大切な目的です。

主催・共催団体:
福島YOSAKOIー乱舞ー実行委員会

2. 開催のあゆみ

第1回 福島よさこい乱舞 (2022年)

開催日: 2022年12月04日

開催場所: ユラックス熱海

参加チーム数: 31チーム

主な内容・特徴:

〜躍動の幕開け〜
初めての開催。福島に熱いよさこいの風を吹き込み、多くの参加者と観客を魅了しました。また、参加費無料で開催することにより福島にとって触れ合いやすいYOSAKOI祭りを位置づけを確立しました。

第2回 福島YOSAKOIー乱舞ー (2023年)

開催日: 2023年12月03日

開催場所: ユラックス熱海

参加チーム数: 43チーム
主な内容・特徴:

〜演舞と規模の拡大〜

サブ会場を新設し、より多くのチームが参加できるようになりました。その結果、県内外から多数のYOSAKOIチームが集結し、イベント全体の熱気と活気が一層増しました。この回では、祭りオリジナルの総踊り「福日和」が作成され、会場が一体となる新たな盛り上がりを見せました。

〜食の充実〜

来場者の方々に福島の味も楽しんでいただくため、この回からキッチンカーを本格的に導入しました。多様なグルメが並び、演舞の合間の楽しみも広がりました。

第3回 福島YOSAKOIー乱舞ー (2024年)

開催日: 2024年12月08日

開催場所: ユラックス熱海

参加チーム数: 30チーム

主な内容・特徴:
〜新たな挑戦と支え〜

この年は、開催に向けては多くの困難がありましたが、様々なYOSAKOI祭りスタッフの皆さんがお手伝いくださり、無事に開催へと漕ぎ着けることができました。その中で、より多方面へのアピールや協力が必要になると実感しました。

〜広がる交流と表現〜

会場では物販スペースを拡大し、より多くのお店が出展できるようになりました。さらに、演舞への意気込みを共有する「演者の意気込みボード」を設置。踊り子たちの熱い思いが可視化され、チーム間の交流が深まるきっかけとなりました。また、各チーム共演によるフラッグショーの規模も拡大し、会場全体が一体となる迫力満点の演出で観客を魅了しました。

第4回 福島YOSAKOIー乱舞ー (2025年①)

開催日: 2025年9月21日

開催場所: ユラックス熱海

参加チーム数: 12チーム

主な内容・特徴:
〜新たな挑戦〜
ユラックス熱海に改装工事が入ることから、本来の12月にイベントを開催できないことから2025年度は2回イベントを実施することとなりました。
小規模であったものの人数減を感じさせない盛り上がりでした。

3. イベントの変遷・進化

「福島YOSAKOIー乱舞ー」は、回を重ねるごとに着実に進化を遂げています。

規模と内容の拡大:

第1回で参加費無料という親しみやすい形でスタートし、第2回ではサブ会場の新設とキッチンカーの導入で規模と利便性を拡大。この回でオリジナル総踊り「福日和」も誕生し、一体感を高めました。

交流と運営の深化:

第3回では物販スペースを拡大し、「演者の意気込みボード」や大規模なフラッグショーで踊り子と観客の交流を深めました。また他のお祭りスタッフとの連携を強めたことで、運営面でも成長を示しています。

このように「福島YOSAKOIー乱舞ー」は、演舞の場だけでなく、参加者と観客が共に楽しみ、福島の魅力を発信する複合的なイベントへと進化を続けています。

4. 地域への貢献・波及効果

イベントが地域にもたらした影響や、他の活動への広がりを記述します。

経済効果:

観光客誘致、地元商店街の活性化。

文化振興:

よさこい文化の定着、新たなチームの誕生。

交流促進:

地域住民と参加者、県内外のチーム間の交流。

5. 今後の展望

目標:

参加チーム数のさらなる増加、福島そして東北を代表するようなよさこいイベントへの発展。


〜継続性への想い〜

「福島YOSAKOIー乱舞ー」は、単なるイベントではなく、福島の皆さんと全国から集う踊り子たちの熱い想いが交錯する魂の舞台です。

震災を乗り越え、歩んできたこの地で、よさこいの響きが途絶えることなく、未来へと脈々と続いていくこと。そして、この乱舞が、世代を超えて愛され、福島の希望を象徴する光であり続けることを心から願っています。これからも、よさこいを通して、たくさんの笑顔と感動を福島から全国へ、そして世界へと届け続けます。

〜実行委員長からのコトバ〜

「福島YOSAKOIー乱舞ー」は、2022年に福島の学生たちの「輝きたい」というささやかな願いから、皆様のご支援を賜りながら、ようやく歩みを始めることができました。祭りの機会が減少する中、地域を少しでも盛り上げ、新たな繋がりを生み出す場となればと願っております。

これまでの開催では、多くの困難にも直面いたしました。しかし、その都度、関係者の皆様、そして他のお祭りスタッフの皆様からの温かいご協力に支えられ、何とか乗り越えることができましたこと、深く感謝申し上げます。

まだまだ至らない点も多々ございますが、YOSAKOIを通じて、地域経済の活性化や文化振興、そして何よりも人々の交流に微力ながら貢献できればと考えております。

これからも、皆様と共に「福島YOSAKOIー乱舞ー」を育てていけますよう、一層尽力してまいりますので、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

敬具
福島YOSAKOIー乱舞ー実行委員長 綿引裕次郎